穀雨/畑の二十四節気
2022.4.20(水)
清明から、穀雨に切り替わったその日に雨が降るという、示し合わせていたかのような空模様。
畑の側の道沿いには、フジの花が垂れ下がり、その下ではツツジが満開です。
いつのまにかスナップエンドウはとり頃となり、逆に、ホウレンソウは大きくなりすぎてしまいました。
春の葉物野菜は、生育が良い分、収穫適期が短いため、急いでとってしまわないといけません。
タマネギ畑では、雨後のタケノコのように、黒マルチの下からキノコがひょっこりと顔を出しています。(写真)
この時期に続く長雨を、「菜種梅雨」と呼ぶくらい、梅雨時のような天気になる頃。
作物にとっては恵みの雨でも、長引けば農家にとっては悩みの雨です。
土が乾かないうちは、耕起をしたり足で踏むと、土がガチガチに締まってしまうので、なるべく畑には入らないのがセオリー。
とは言っても、やらなければならない作業は沢山あります。
空と睨めっこして、その都度適切な判断を下さねばならないのが、畑仕事の難しいところです。
畑では、ビニルハウスは雨をしのげる貴重な空間。
いかすでは、育苗用にハウスを使用しています。
そのなかで黙々と苗の鉢上げをしていると、雨がビニールを叩く、単調な音の向こうから、カエルの鳴き声が聴こえてきました。
いよいよ、キュウリやトマト等、果菜類の定植が始まり、夏野菜の畑が整いだしました。
定植した後に、改めて畑を眺めると、どれだけ収穫が大変になるか(笑)、期待と不安が混ざります。