iCas

iCas

\SAS7期スクール日記・圃場実習DAY9・1月8日開催/

SAS日記

2022.1.9(日)

新年明けましておめでとうございます。
SAS圃場日記担当のトーイです。
本年もよろしくお願い致します。
 
1/8(土)のスクール日記です。
 
新年1回目の圃場実習は、前々日から雪に見舞われたため、急遽、ハウス内での終日作業となりました。
 
暦では1/5から、「寒の入り」とも呼ばれる「小寒」にあたり、先の降雪は、これから益々冷え込む季節の到来を、知らせているようでした。
 
本日は、午前中に【EMぼかし作り】、午後は【小松菜とほうれん草の育苗播種】を行い、
放課後タイムには、土壌分析用の土を採取しました。
 
 
■EMぼかし作り
  
 午前中は、育苗ハウス内で、EMぼかし肥料作り。
 
・「EM(effective microorganisms)」とは、乳酸菌や糸状菌、酵母菌などの有用微生物群の総称です。自然界に存在し、多様な働きをする微生物を組み合わせて培養し、栽培に有効な活性液としたものや、培土と混ぜたものが、資材として利用されています。
 
・「ぼかし肥料」とは、土に米糠や籾殻などの有機肥料分をまぜて薄めた(ぼかした)、混合肥料のことを言い、発酵させて微生物活性を高めて使用するため、速効性のある化成肥料と、緩効性(ゆるやかに長く肥効が続く)の堆肥の長所を、いいとこ取りした様な効果を持ちます。主に追肥として利用されます。
 
 ぼかしには様々な配合の仕方がありますが、今回は下記の材料で作成しました。
▼材料
・米糠 15kg
・籾殻 750g(米糠の5%)
・水 5ℓ+EM活性液 500mℓ(10倍希釈、米糠の約30%)
 
 トロ舟に米糠を敷き入れて、その上に籾殻を撒き、EM希釈水をじょうろで灌水しながら、鍬で混ぜ込んでいきます。
比重の軽い籾殻を混ぜることで、水分を含んだ米糠のなかに、適度な空隙が生まれ、好気性の菌が活性化され、水分過多による腐敗も防ぎます。
また、EMに含まれる乳酸菌は、米糠にバリアを施す役目を持ち、腐敗微生物の活動を抑えます。
 
 5ℓの希釈水(母材の約30%)を灌水し終える頃には、丁度良い柔らかさの材になります。(手で握ると塊になり、指で押すと崩れるくらいが目安。)
 水分量が一定になるよう、鍬で全体を均一に混ぜ切ったら、90ℓのビニール袋に詰めて、数回床に打ちつけて中の空気を抜き、口をキツく縛り密閉します。(この際、あまりに強く鎮圧しすぎると米糠が圧縮されすぎて腐敗に向かうことがあるそうです。)
詰めたビニール袋をさらに米袋に詰めて、ハウス内で保管します。(ネズミに喰われないよう注意し、発酵初期の一週間は30〜35℃で保温するのが理想だそうです。)
 
 今回作成したぼかし肥料は、まだ具体的な用途は決まっていませんが、果菜類の追肥として利用するかもしれないとのことでした。
 
 
■小松菜とほうれん草の育苗播種
 
 午後は、同じく育苗ハウスで、セルトレーに小松菜とほうれん草の播種を行いました。
 
 培土作りと播種は、以前の実習(https://www.icas.jp.net/sas-diary/sas_20210925/)でやったので復習になりますが、個人的に、今回は育苗する意義(冬場の温度管理、生育ムラをなくし均一に苗を育てる)を踏まえて、培土をトレーに詰める際の指の力加減や、鹿沼土での覆土量などを意識して作業を行いました。(鹿沼土を均一に盛るのが苦手なので、今後精進します…。)
 
 トレーを保管する苗床には、電熱温床を敷き、サンサンネットの上に二重でパオパオをかけるなどして、厳重に温度管理を行います。小さな苗の段階で、適正な生育ができるかによって、作物の一生が左右されるので、いかすでは苗の管理は日に3度行い、都度灌水するかどうかなどを判断しています。
 
また、講師のウッチーさんによれば、「品種選びも技術」だそうで、耐病耐虫性、耐高・低温性、外観、または食味など、何を基準にして品種を選択するかにも、農家さんの個性がでてきます。
いかすでは、まずはなにより食味を重視した品種選びをしています。
大規模栽培になるほど、作業性の向上が品種選びの重点になってしまいがちなので、小〜中規模の農家は食味を重視した方が、ファンもつきやすくなるだろうとのことでした。
 
 
■土壌分析用の土の採取
 
 放課後は、2月に行われる土壌診断合宿(https://pugumi-soil-camp-14th.peatix.com/?lang=ja)へ向けた、土壌分析に提出する検体としての、畑の土の採取を行いました。(下部写真:採取の様子)
 
 今日作ったぼかし肥料なども、土壌分析の結果を診断することで、使用する意図を明確にすることができるため、施肥設計や、土壌改良の指標として、土壌分析は欠かせません。
ただし、数字だらけの診断表を自ら解読するには、相応の勉強と経験が必要です。
受験生のようにインプットした知識を、畑でアウトプットできるよう、今年も頑張ります。
 
以上、2022年初のスクール日記でした。


“be organic.”な世界、
共に創りましょう。

お問い合わせ