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\SAS3期 Day12 12月21日開催/

SAS日記

2019.12.24(火)

12月21日。今日は今年最後のスクールです。

 

午前中の実習は、どんよりとした天候で寒い中で、今年から新しく使い始めた「いかす土沢農園」での肥料まき。ここは、土が硬く、水はけも悪いのがひとめでわかるような畑でした。また、土壌診断で酸性土壌であることもわかったので、11月には苦土石灰をまいて改良。年が明けたらソルゴーを栽培し、有機物の補充と物理性の改善を図ってから野菜の作付に取り組む予定でいます。なので、今日ここで肥料をまく目的は、ソルゴーがよく育つための窒素を補充すること。有機物と微生物資材を混合した肥料は、土壌の微生物層も多様化させてくれるので生物性の改善にも一役かってくれそうです。

 

 

 

事前に立てた施肥設計では、ソルゴーがよく育つよう、土壌の窒素分と合わせて10kgぐらいになることを見込んでいます。具体的には、肥料を1反当り300kg施用。この量だと肥料の窒素分は8kgぐらいなります。2反の畑を4分割して1区画5畝ごとに150kgの肥料をまんべんなくまきます。2反分4回を約1時間半。仲間と一緒だとわいわい楽しくまき終わり、気持ちも温かくなりました!

 

 

 

午後の講義は先週から引き続き育種です。
具体的にどのようにするのか?ということを、大根の例を見ながら学びました。

育種をするときにもまず大切なのは目的を持つことです。今回の例の場合の目的は「無肥料栽培で大根、エン麦と連作体系にあう品種育成を行う」ということ。全ての工程がその目的を達成するためにあります。

 

そして、1年目に
①2種類の品種を選定、栽培して収穫。
②採種用の母本を選抜(選抜基準は根長、ひげ根がない、形、病気のないもの)。
③大根は他殖性なので自然交雑しないように網室を設置してその中に母本を定植。
④菜花が開花して交雑適期に入ったら人為的に交配をしていく(今回ははたきを使用)。
⑤採種と調整
を行い、2年目以降もこの工程を繰り返して、ようやく5年目に「無肥料栽培で病気なし、除草なし、おいしい品種」が仕上がり、固定種として販売されるようなったのだそうです。

 

 

 

 

 

 

最初はかなり形質にばらつきがあっても、それを年月をかけて選抜した結果、固定種が生まれることを知って、固定種をつくるというのは、本当に手間暇がかかるんだな~っと実感すると同時に、大きな学びになりました。

まだ僕らは採種をするまで至っていませんが、いずれは湘南の風土にあった種を作って、次世代につながる野菜を作りたいと思います。

 


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