iCas

iCas

\2月18日開催DAY11スクール日記・圃場実習秋冬SAS8期/

はたけの学校日記

2023.2.22(水)

SASスクール日誌担当のSAS8期のもやです。
 
2月18日は二十四節気の「立春」の末候、旧暦では1年のはじまりとされ、春の兆しがところどころで見られる頃。
前回から20日くらいしか経っていませんが、極寒の季節を忘れてしまうくらい暖かくなってきました。
 
七十二候(二十四節気を3分割したもの)では「魚上氷(うおこおりをいずる)」となり、
春の暖かさで川の氷が割れ、魚が氷の上に跳ね上がる光景がまぶしい季節です。
僕が住んでいる周辺は、川に氷が張るほどではありませんが、近所の公園の噴水や水路では、
温かくなった水の中を元気よく泳ぐ魚の姿が増えてきた気がします。
 
そんな姿を思い出していると、童謡「めだかの学校」が頭の中を流れてきました。
穏やかな水面がキラキラと輝く光景が、
SAS(Sustainable Agricultural School)という学校で学んだ1年間と重なって感じられました。
ここで出逢った方々、一人一人からいただいた大切な時間を胸に、
目の前にあることと真剣に向き合いながら、一日一日を丁寧に過ごしていけたらと思います。
 
 
さてさて、8期最後の圃場実習のお品書きは、以下の2メニュー+8期生-卒業発表の後編です!
 
・にんじん収穫
・カブ播種
 
 
講師のうっちーさんからの宇宙船地球号便りも一回り。
翌日2/19からは、二十四節気の「雨水」ということで、雨予報。
湘南ブルーの空も少し白みが出てきたり、オオイヌノフグリなど冬の雑草も花を咲かせ種をつけてくるなど、
季節が動いてくるのを感じられるとのことでした。
 
体操&瞑想タイムを終えて、本日の実習場所へ車で向かいます。
8期生は昨年6月に玉ねぎの収穫をした畑です。
今はにんじん、大根、葉物(小松菜、ほうれん草)、かぶが育っています。
 
にんじんについては、昨年8月に別の畑で播種した時と基本的に同じで、ベーターリッチという品種を
クリーンシーダーという手押し車のような道具で4〜5cm間隔で蒔いています。
今年は例年より暖かく、肥大期に水が多かったせいか、にんじんの割れが多かったとのこと。
 
本日のミッションは1畝(50mくらい?)×2畝を掘り切る。
最初に、1班、2班が1畝収穫し、3班、4班(先にかぶ播種)と入れ替わりで作業を進めます。
 
まずは、ひたすら、にんじんを抜いて、畝の両脇に葉っぱを通路側にして並べていきます。
この時、割れがひどいものや三股以上にまた割れしてしまっているなど、出荷や加工に向かないものは、
畝の真ん中へ寄り分け、畑へ還します。
中には白っぽい色のにんじんが抜けてきましたが、これは稀に先祖帰りしてしまうことがあり、その色が出ているとのこと。
でも、食べると味はしっかりにんじんです。
 

 
続いては、通路に並べたにんじんの葉を切り落としていきます。
葉の際を数mm残して押し切り包丁で切っていくのですが、慣れていないと、
並べてある次のにんじんを誤って切ってしまうことがあるので要注意とのこと。
 
慎重に葉を切っていく担当の後を追いながら、仕分け担当が出荷用と加工用に分けて、
コンテナへ入れていきます。
傷やまた割れのないものを出荷用、多少のひび割れや二股までのまた割れのものは加工用です。
一見傷がないものでも、コンテナに入れる時に投げたり衝撃を与えたりするとひび割れることがあるので、
これも要注意。
育苗の実習の時にもありましたが、「赤ちゃんに接している」ように作業するというのが、
ここでも大切なポイントだと思いました。
 
8期生は、実習ではにんじん播種までで、収穫もしたいとの声が上がっていたので、最後に経験できて良かったです!
いかすのにんじんは、生で食べても甘くて美味しい逸品です。
にんじんは日持ちもするので、僕もある程度の量ストックさせていただいています♪
 
 
続いては、選手交代。
3、4班と入れ替わりでカブの播種に臨みます。
 
蒔くのは白馬という品種。
このエリアでは通年栽培できるものですが、冬場の寒さにあたったものは、
より甘味ものって美味しいです。
いかすの白馬は、有機野菜のコンテストであるオーガニックエコフェスタでも最優秀賞を受賞しており、
食味も栄養価も高いものです。
 
種まきの段取りですが、まず一斉に種を播種穴へ置いていき、それから一度に覆土していきます。
 
6条の穴が空いているマルチに二人で対面になり、片側3穴ずつ担当します。
1穴に3粒ずつ、三角形の頂点になるように配置します。
この時、地面が平らになっていない場合は手でならしたり、種が転がってしまった時に拾ったりすることもありますが、
必ず綺麗な種を扱っている方とは逆の手で触れるようにして、綺麗な種の方に土がつかないようにします。
これは、土がついてしまうと発芽のスイッチが入ってしまうとのことで、余った種を保管する際に重要です。
 
種を置き終わったら、同じように片側3穴ずつ担当し、覆土していきます。
今度は、種や土が手について作業しづらくなるのを防ぐため、薄手の手袋をします。
コツは、手をコンコンキツネの形にして播種穴へ差し込み、種を1cm程度埋めてから、
土をかぶせて鎮圧します。
慣れてきたら、二刀流(両手)で進めるとより効率アップになります。
さらに、身体の負荷を減らすためには、腕を途中で曲げずに伸ばして棒状にすることです。
これで効率良く体重を載せて鎮圧できるので、余計な力を入れなくて済みます。
 
播種が終わったら、次は、保温&保湿のため不織布(通称:パオパオ)をマルチの上に敷きます。
この後、ビニールトンネルも張るのですが、トンネルだけだと放射冷却でトンネル内の方が逆に寒くなる
アイス現象が出ることがあるそうで、一見保温のためには二度手間に見えるパオパオを毛布のようにかけてあげることにも
意味があるとのことでした。
 

 
 
最後はトンネル張りですが、本日は時間の都合でここまで。
先日研修生の方で設置したトンネルを参考に、一人で設置するバージョンの紹介がありました。
 
秋冬DAY9のにんじん播種では、3人がかりでマイカー線をジグザクに留めてトンネルを固定しましたが、
独立就農すると基本的には1人で設置することになります。
トンネルの真ん中と上からジグザクに抑えるマイカー線を無くし、以下のようにするとのことでした。
 
・ダンポール(支柱)の間隔を狭くして、1.4mくらいにする
・ビニールの裾を留める時に、黒丸(固定ピン)側は、裾を折って4重にしたところへ指す
・支柱の間にもビニールの上からダンポールをかませて補強する
 
冬場の甘味ののった美味しい露地野菜を作るには、トンネルなどの保温、防風、リバーナリゼーションは必須の技術。
僕も個人で独立就農を目指しているので、一人バージョンの設置方法は大変参考になりました。
 
 
ランチタイムを挟んで、SAS8期生の卒業発表後編がありました。
今回は11名の仲間が素敵な発表(学んだこと、想い、今後のことなど)をしてくれました!
 
「身体が喜ぶ農業を!今年はデータも取って品質安定化!」
「縁側菜園を目指して 何でもチャレンジ! 楽しく援農!」
「パン屋×雑貨屋×畑の素敵なコラボレーション!」
「オーガニックのバナナとマンゴーで 年商20億をめざす!」
「心と身体のメンテナンス 農家のサポーター!」
「トキメキを大切に 仲間と共に 細く長く農業を!」
「半農半トレーナー 家族と一緒に人生を楽しむ!」
「へちまスポンジ、バイト、ダンス、編み物 多彩な人生を紡ぐ!」
「エディブルスクールヤードで地域をつなぐ公立小学校教諭!」
「食用ほおずきを特産品に!農を通して成長を伝える伝道師!」
「ワイン用ぶどうでbe organic!」
 
前回の流れで勝手にワンフレーズに略してしまいましたが(お許しください。。)、
今回もそれぞれの個性が光る素敵な発表でした。
 

 
 
以上、圃場実習秋冬DAY11の模様でした!
これにて、8期のスクール日誌は最後となります。
 
秋冬からバトンを引き継ぎ、約半年間、スクール日誌を担当させていただきました。
SASでお世話になった皆様、日誌を読んでくれた皆様、本当にありがとうございました!
 
それでは、SAS(ステキな仲間達に ありがとう! 幸多かれ!)で!

“be organic.”な世界、
共に創りましょう。

未来の地球と
子どもたちのために。

お問い合わせ