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\1月28日開催DAY10スクール日記・圃場実習秋冬SAS8期/

はたけの学校日記

2023.1.31(火)

SASスクール日誌担当のSAS8期のもやです。
 
1月28日は二十四節気の「大寒」の中盤、一年で寒さが最も厳しくなる頃。
 
この1週間で寒さもグッと1段階進んだ気がします。いかすの圃場から望む大山の景色も雪化粧の白さが冴え渡っています。
 
七十二候(二十四節気を3分割したもの)では「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」となり、沢の水が氷となり厚く張り詰める時期です。
 
厳しい寒さは心身に堪えますが、
前回の実習でも話に出たバーナリゼーション(春化)には一定期間寒さに当たることが必要。人にとっても花(夢だったり、好きなことだったり)を咲かせるには、寒さ(深く自分を内省したり、独り技を磨いたり)を経験する時間も必要なのかも。。などと思ったりしています。
 
 
さてさて、今回の圃場実習のお品書きは、以下の2メニューです!
 
・EMぼかし作り
・キャベツ、ミニハクサイ育苗播種
 
 
朝方の冷え込みで白さの目立った大山でしたが、陽光で溶けたのか綺麗な緑が映えわたってきました。気温が上がってくる中、いつも通り体操&瞑想で心身のスイッチを入れていきます。その後の観察タイムのシェアでは、キャベツに凍害が出ている話がある一方で、ブルーベリーが上に伸びているや草の花が咲いてきたなど、寒いけど春に向かっている気配をみなさん感じ取っている模様。
 
ウォーミングアップ後は、EMぼかし作りのため、育苗ハウスへ向かいます。
 
作業開始前にまずは、そもそも「ぼかし」って何?というところから説明がありました。
オーガニックでよく出てくる言葉に「堆肥」もあるけれども、こちらは「土壌改良剤」的役割が強く、「ぼかし」は「有機質肥料」の一つとのこと。
 
米ぬかや油かすなどを生で施用するとビビットに効きすぎるため、微生物の力を借りて醗酵させることにより、肥効を「ぼかす」というのが語源となっています。
 
今回は、「米ぬか」+「籾殻」+「EM活性液の希釈水」を混ぜたものを袋詰めして嫌気性醗酵させる「EMぼかし」を作ります。EMに含まれる乳酸菌が米ぬかにバリアをはり、腐敗微生物の活動を抑えてくれるのがポイントです。
 
4人ほどのチームに分かれ、各チームごとにトロ舟に材料をあけて、鍬で混ぜていきます。水分が均一に混ざって、手で触ると塊になり、指で押すと崩れるくらいが丁度いい目安です。米ぬかの良い香りがふんわり漂ってきて、手触りも滑らかで気持ち良く感じます。
 
最後は、チームごとに米袋にしまって、メンバーそれぞれのサインを入れました。2ヶ月ほどでエステル臭(乳酸醗酵)がしてきたら使えるとのことですが、全チームうまくできるか、今からドキドキしますね。
 

 
続いては、昨年12月頭にみんなで収穫したじゃがいもの「浴光育芽」の紹介です。
 
地温が上がってくる啓蟄の頃(3月頭)の植え込みに向けて、1ヶ月ほど種芋(50g未満のもの)に光を当てていきます。
 
この時期に光に当てることによって、芽出しスイッチが入りますが、まだまだ寒くてそう簡単には芽が出ない状態とのこと。
 
こうすると、通常は白いもやしみたいな芽になってしまうところ、しっかりした紫色の芽が出て、やる気満々の状態で植えられるとのことでした。
 

 
ランチタイム後は、SAS8期生の卒業発表前編がありました。今回は5名の仲間が素敵な発表(学んだこと、想い、今後のことなど)をしてくれました!
 
 
「副業でおいしく、たのしく、かっこよい農業のビジネスモデルを作りたい!」
 
「子育て×介護×手仕事を通してホッとできる場を紡ぐ舞踊家」
 
「熱意を持って地域の給食センターに有機野菜を届ける」
 
「植物×テクノロジーでアグリコミュニケーション(生産者と人と食をつなぐ)を実践」
 
「実家の農地を継ぐために2拠点生活に挑戦する自産自消アドバイザー」
 
 
勝手にワンフレーズに略してしまいましたが(ごめんなさい。。)、みんなこの1年間で、今後の人生を幸せに送るための原石みたいなものと出逢えたのではと感じられる発表でした。
 

 
卒業発表後の感動冷めやらぬ中、本日後半戦はキャベツ、ミニハクサイの育苗播種のため、再度育苗ハウスへ向かいます。まず始めに、講師のうっちーさんから品種の説明がありました。
 
キャベツは「ジャンヌ」という品種。
ボール系で早く結球する(定植後50-55日)するもので、有機栽培で春先にはボール系のものが向いているとのこと。
春先暖かくなってくると品質が悪く腐りやすくなるので、一気に作って一気に出せる方が良いのだそう。
128穴の育苗セルに鹿沼土10%を混ぜた培土を詰めて播種していきます。
 
 
 
はくさいは「甘ベビー」という品種。
食味の良い、大和種苗(奈良県)の種とのこと。
はくさいやなすは肥えたところが好きなので、鹿沼土を混ぜずに培土を贅沢に使います。
36穴の育苗セルを1トレーに2つ載せて播種していきます。
 
前半戦のEMぼかし作りの時のチームごとに取り組みます。9月の実習で一度播種はしていますが、しばらく時間が空いているので、みんな思い出しながらの作業でした。
 
播種が終わったトレーは、厳寒期なので、温床(電熱マットを敷いた苗トレーの置き場所)の上に並べていきます。
 
ここで、発芽適温について簡単な分類方法を教えていただきました。
 
20℃(葉物)
25℃(30℃以外のナス科、ウリ科)
30℃(スイカ、ピーマン)
 
細かくみると、キャベツは発芽適温15〜25℃、はくさい5〜30℃なのですが、
キャベツは高温性の癖がつくのを防ぐため低め、はくさいも高温過ぎると軟腐病が出るので、最大公約数的に20℃で温床設定をしました。
 
作業をしながら、本日の発表でもあった「神は細部に宿る」の意味する通り、播種穴を開ける、鹿沼土で覆土する、水やりをするなど一つ一つの所作を丁寧にしていくことが、上手な育苗に繋がるのだなと感じました。
 
 
8期は卒業に向けてラスト1回となりましたが、残った期間を1日1日大切に味わいながら、過ごしていきたいなと思います。
以上、圃場実習秋冬DAY10の模様でした!

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