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\1月7日開催Day8スクール日記・圃場実習秋冬SAS8期/

SAS日記

2023.1.10(火)

SASスクール日誌担当のSAS8期のもやです。新年あけましておめでとうございます!
 
1月7日は二十四節気の「小寒」の初候、「寒の入り」とも呼ばれますが、これからさらに寒さが厳しさを増す頃。寒さとお正月休み明けで、まだ身体が鈍っているところもありますが、今年もよろしくお願いします!
 
七十二候(二十四節気を3分割したもの)では「芹乃栄(せりすなわちさかう)」となり、冷たい水辺に芹が生え始める頃。一箇所から競り合って生えていることから、セリと名付けられたそうです。
 
SASで出逢った仲間達。
今後も良い意味で競い合い、農の世界を探求していく同志として、繋がり合っていきたいなと感じています。
 
 
さてさて、年明け最初の圃場実習のお品書きは、以下の2メニューです!
 
・ニンジン播種
・トンネル設置
 
 
体操&瞑想タイムを経て、ニンジンの畑へ移動です。場所が隣の大磯町なので、車に分乗して向かいます。
 
畑に到着すると目につくのが、地層が隆起して露頭が見られるところ。スクール生に地質の専門家がいるので、プチ地質学講座を聞くことができました。
 
100万年ほど前に海底に積もった地層が隆起したもので、この辺りの基盤とのこと。講師のうっちーさんによると、畑も50〜70cm掘るとこの岩盤にあたるそうです。実際、播種後のトンネル設置時に、トンネルを押さえる杭を差し込む際に、この岩盤に当たってしまう箇所があり、ハンマーを使う必要がありました。
 
畑の解説の後は、いよいよ種を蒔いていきます。今回蒔くのは「ベーターリッチ」という品種です。サカタのタネの開発品種で、健康に良いベーターカロテンを豊富に含み、いかすで判断基準にしている良食味のものです。
 

 
6条の穴開きマルチが張られているところへ、2粒/穴ずつ種を並べていきます。
 
この時のポイントは、マルチが張られている方向へ縦に種を配置することです。横だと、成長していった時に葉が重なり作業がしづらくなるためです。また、本来は3粒/穴ずつ蒔いて1本間引きたいところ、効率を考えて2粒蒔きにしているとのことでした。
 
種を並べた後は、指の先を使って1cm程度種を埋め、覆土後、手で土を押さえて鎮圧をします。
 
鎮圧は種に土を密着させ発芽に必要な水分をしっかり吸水させるために必要です。ここの畑は土がふかふかしているので、体重をかけてしっかり鎮圧します。
 

 
鎮圧後は、乾燥防止のため、1穴ずつ籾殻で表面を覆います。片手で籾殻をつかんで、生クリームを絞るようなイメージで、リズムよくまいていきます。午前中はキリ良く、一旦ここまでの作業となりました。
 
 
ランチタイムには、キャベツの品種別食べ比べをしました。
今回食べ比べたのは、「とくみつ」と「彩音」という品種です。どちらも率直に甘くて美味しい!
 
自分の感覚を研ぎ澄まして何度か味わっていくと、だんだんとそれぞれの個性が分かってきた(?)気がします。
「彩音」がサラッとした甘さなのに対して、「とくみつ」の方はドシッとした甘さ、ワインに例えるならフルボディのような感じがしました。
 
一般的に日本では、品種別で売られていることは少ないキャベツですが、このような味わいの違いを楽しむのも素敵だなと思いました。
 
 
ランチでエネルギー補給した後は、午前中の畑へ戻り、ニンジンを播種した畝にトンネルを設置していきます。
 

 
まずは、トンネルの前に、ベタがけ(パオパオと呼んでいる不織布の網で畝を覆う)をしていきます。
 
越冬させるには、トンネルだけだと放射冷却で寒くなりすぎるため、ベタがけで布団のように温かくしてあげます。
 

 
続いてトンネルを設置するのですが、ダンポールを1.5mピッチでトンネル状に差し込んでいったところへ、農ポリと呼ばれるフィルムを張っていきます。
 

 
このフィルムには、「農ポリ→農ビ→農PO」と3段階あり、保温性が高まっていくのですが、この地域の寒さなら「農ポリ」で大丈夫とのこと。
 

 
また、雪が多い地域では、ダンポールのピッチを1m間隔にするなど、雪の重みに耐えられる工夫も必要とのことでした。
 
農ポリを張った後は、温度調整のため、農ポリの表面に縦に2穴ずつバーナーで穴を開けていきます。穴あきの農ポリもあるのですが、値段は1.5倍するそう。
 
グループごとに畝を分担してトンネルを設置していきましたが、慣れない作業ということもあり、ここでタイムアップとなってしまいました(獣害から畑を守る電柵は、放課後に研修生の方で設置しましのでご安心を!)。
 
最後に講師のうっちーさんから、みんなへクイズ!
 
「トンネルを設置する理由は?今日の一番のポイントだよ。」
 
保温、風除け、霜対策など色々と回答が挙がっていきます。それらも大切なのですが、ポイントは、「リバーナリゼーション(脱春化)」とのこと。
 
ニンジンは、一定期間低温に晒されると花芽分化へと誘導され、種を残すための生殖成長へ入ってしまう(これを「春化」と呼ぶ)のですが、栄養成長で体を大きくしたいので、これを人為的に温度をかけることによって抑制するのが一番の目的とのことでした。
 
また、バーナリゼーションの種類にも、「種子春化型」(種子の吸水と共に低温感応する)と「緑植物春化型」(植物が一定の大きさになってから低温感応する)があり、ニンジンは後者とのこと。オンライン講座DAY3の内容でしたが、自分もまだ記憶に定着していませんでした(汗)。やはり、何回か復習と実践を繰り返さないといけないと実感しました。。
 
 
8期は卒業に向けて残すところあと2回ですが、今までの圃場実習を振り返りつつ、オンライン講座を復習し、体系的な記憶として身につけた上で卒業したいですね。
 
以上、圃場実習秋冬DAY9の模様でした!


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