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\SAS8期スクール日記・圃場実習秋冬DAY8・12月17日開催/

SAS日記

2022.12.20(火)

SASスクール日誌担当のSAS8期のもやです。
 
 
12月17日は二十四節気の「大雪」の末候、雪国では雪が深々と積もり、本格的な冬が到来する頃。
 
平塚ではまだ雪は降っていませんが、間近に見える富士山の頂きには雪が積もっている景色が見え、冬本番を感じているところです。
 
七十二候(二十四節気を3分割したもの)では「鱖魚群(さけのうおむらがる)」となり、鮭が川を遡上する頃。海で育った鮭が、産卵のために生まれ故郷へ里帰りをします。
 
今年の春からのSASでの出会いと活動を通して、僕自身、農的な方向性が自分なりにおぼろげですが、見えてきた気がします。卒業してからもSASを農的故郷として大切にしていきたいなとしみじみ思いました。
 
 
年内最後の圃場実習のお品書きは、以下の2メニューです!
 
そして、午前中少し長めに実習をした後は、
ランチ忘年会&12月、1月に卒業するケアテイカー(研修生)の壮行会を開催しました!
 
・エンドウアーチ支柱設置(前回からの続き)、霜除けネット張り
・収穫:キャベツ、ダイコン(マルシェ、お土産用)
 

 
体操&瞑想タイムで心身ほぐした後は、観察タイムです。
 
今年の春から続けてきた恒例の流れで、このルーティンがないとしっくり始められないという方も多いはず!?
 
5人ほどのグループごとに周りの畑や景色から五感を通して感じたことをシェアし合います。いくつかのグループからシェアした内容の発表がありましたが、今回は、「ブルーベリーの花が咲いている」という点が多かったです。
 
こんなに寒い時期に!?と不思議に思いましたが、いかすのブルーベリー担当くらさんによれば、「狂い咲き」と呼ばれる現象で、本来春に咲く花が一部季節外れで咲いてしまっているとのことでした。
 
とはいえ、ブルーベリーの新芽は全体的に膨らんできており、冬真っ只中でも着実に春に向けた準備を進めている植物の力強さを感じました。
 
 
観察タイムの後は、前回持ち越しとなったエンドウアーチ支柱設置の続きをするため、畑へ向かいました。前回は、堅い地面に苦戦しながらも、左右のアーチ支柱を地面に差し込んで、センター支柱を仮留めするところまで進めていたのでした。
 
作業の都合上、センター支柱の本留めと筋交いの設置までは事前に研修生の方で済ませている状態からスタートです。冒頭、一箇所だけ残していた筋交いの設置デモンストレーションがありました。
 
2.75mくらいに切った直管パイプを斜めに地面に差し込み、左右のアーチ支柱に固定するのですが、45°の角度で指すと強度が強くなる、この後かけるネットが引っかからないよう留め具のネジ頭は内側に向けるなど、設置に際しての細かいポイントを聞くことができました。
 
アーチ支柱が組み上がった後は、エンドウのつるを這わせるネットを設置していきます。まずは、ネットを繰り出すために、マイカー線(ハウスバンド)と呼ばれる黒い紐をアーチ支柱両側の上中下段に張っていきます。下段はカーテンレールのような役割り、上中段はネットを支える役割りです。
 
続いて、つるを這わせるネットをアーチ支柱に通していきます。ネット張りは、最初の繰り出し方が肝心で、これがすぐ終わるか、一時間半コースになるかの分かれ目だそうです。ポイントは、正しい繰り出し方向が左右確認とれるまでネットを結んでいる紐を取らないこと。みんな緊張しながら、ネットの設置を進めていきます。
 
段取りの最後は、霜除けのサンサンネットの設置です。アーチ支柱の周りをサンサンネットで囲んで行きます。この辺りの地域は、定植する時の苗のサイズをもう少し小さく抑えれば、霜除けは要らないそうですが、スクールのタイミングに合わせて少し大きめのサイズで定植したので、安心して越冬してもらうために張っていきました。
 
以上の工程をグループごとに手分けして、3アーチ分何とか完成させることができました!皆さん、ありがとうございました!
 

 
続いては、キャベツと大根の収穫へと、それぞれの畑へ向かいます。翌日開催されるマルシェ用とみんなのお土産用で各自2個ずつの収穫です。
 
キャベツは押し切り包丁を使って株元からザクッと切っていきます。ポイントは、外葉を2枚くらい残して切ること。この外葉が運ぶ時にクッション代わりになり、キャベツの表面を守ってくれます。
 
大根は、ちょうど良さそうな太さのものを選んで抜いていきます。抜いた大根の葉は、水洗いする時の持ち手にする部分(10cmほど)を残して葉を切っておきます。もちろん、葉っぱも持ち帰りたい方は、お土産用については、葉付きで収穫。
 
 
収穫が終わったら、いよいよランチ忘年会です。
 
今回は、SAS卒業生の麦さんがキッチンカーで駆けつけて自慢の料理を振る舞ってくれました!ありがとうございます!
 
メインは、いかすの春菊を使った「ちょっとカタくなってきた春菊のキーマカリー」。程よいかたさでは生で食べても美味しいいかすの春菊(僕はサラダで食べられるのをこれで知りました!)。ちょっとカタくなってきてはいますが、風味は増しているので、カレーには最適とのこと。
 
サイドメニューには、いかすのカブ、みんなで前回掘ったじゃがいものポテト、いかすの講習でもお馴染みわたわたさんのオリジナル品種「さくら三浦大根」のピクルスが並びました。
 
こんな風に、知っている方が作った食材を知っている方が料理してくれたものは、より有り難く美味しくいただけるものだなと感じました。
 

 
幸せなご飯タイムの後は、利き野菜で盛り上がりました。
 
チームごとに分かれて、にんじん(いかす産、他の有機、スーパー購入)、キャベツ(いかす産、スーパー購入)、大根(いかす産、スーパー購入)を食べ比べて、ボードに回答を書いていきます。
 
「キャベツは分かり易いね!」、「大根は瑞々しいのはこっちだけど、甘いのはこっちかな。。」、「にんじんは色もそれぞれ違うねぇ」など、様々な意見が飛び交いました。
 
ちなみに、6チーム中全問正解は、僕も参加していたチーム1でした!チーム1のみなさん、おめでとうございます!僕個人としては、普段収穫時に試食しているいかすの野菜を間違えなくて安心しました(笑)
 
忘年会の最後は、自分も含めて卒業する3名のケアテイカー(研修生)の壮行会で締めくくりました。
 
3名それぞれが、スピーチの中で、今後の抱負や意気込み、みなさんへの感謝やメッセージを伝えてくれました。
 
各自スピーチの後は、駆けつけてくれた大先輩のがんさんの生ギター演奏の中、参加された方々がメッセージカードを書いてくれました。
 
 
みなさん、温かく送り出していただき、本当にありがとうございました!SAS8期生としての期間も残りわずかとなってきましたが、
来年もみなさんと共に、「自然が先生、全ては仮説、原因と結果の法則」を大切に、学びを深めていきたいと思います。
 
それでは、良いお年を!
来年も元気にお会いできるのを楽しみにしています!


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