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\SAS7期スクール日記・圃場実習DAY4・4月23日開催/

SAS日記

2022.5.6(金)

SASスクール日誌担当のSAS8期の稔です。
宜しくお願い致します。
 
4/23は二十四節気では「穀雨」となります。
春の季節の最後にあたり、その意味は百穀を潤し芽を出させる雨という事だそうですが、今年は少し多すぎる様です。
色々な予定を立てるのが難しいと感じている方が多いのではないでしょうか。
そんな中、本日は一日天気がもってくれたのは幸いでした。
 
本日のスクールも恒例の瞑想・観察タイムから始まりました。
朝の初めに参加者の皆さん全員でこの時間を共有することで集中力と感受性、全体の一体感が高まり、その後の学びの質が違ってくる気がします。
また、このスクールでは農の知識・技術の習得に加え、「一生の友人」をここで見つける方も多い様です。
 
自然が好き、農業が好き、安全で美味しいものが好き、と言った想い・志を持つ方達が自然とお集まり下さっています。
そんな皆さんがそれぞれに交流を深めて行かれる事は、これからの未来にとってきっと素晴らしいきっかけになると感じています。
 
本日のスクール内容は、瞑想・観察タイム、キュウリの定植・支柱建て、質問タイム、土壌調査・土壌診断の土の採取の方法、ピーマン+九条ネギの播種等でした。
 
瞑想・観察タイムではコロナ対策をしつつ、皆さんで環になり身体全体の感覚に意識を向け集中し気持ちを整えたり、
ブルーベリーのカラス除けの疑似鳥たち「ミタカ・キイタカ・スカラ」のお披露目がありました。
5月中には収穫となるそうですので、美味しいブルーベリーの味見が今から楽しみですね。
 
キュウリの定植では、定植の方法以外に、白黒マルチを使う意味・ソルゴー障壁を育てる意味も講師のうっちーさんより教わりました。
白黒マルチは地温が上がり過ぎないため、保湿と多少の害虫除けのため。
それと光合成の補光効果もあるそうです。
特に果菜類は葉菜類に比べ日光を好み、光が強いほうが光合成能力も増すそうです。
ソルゴー障壁は、海風よけと病害虫対策のため。
アザミウマ等の虫が病気も運んで来てしまうのでその対策も兼ねているそうです。
 
質問タイムでは、トンネル内のハエやコガネムシは余程の食害が無いなら気にしなくて良いこと、ウリハムシはキュウリの生育初期の朝夕に「農家の必殺農薬テデトール」が有効な事(手で取る)や初期に健康に育ててあげる事の大切さや連作せず最低100メートルくらいは離して次作する等を教わりました。
 

 
次に土壌調査・土壌診断について教わりました。
土壌調査は圃場に穴を掘るところから始めます。
出来れば5か所ぐらい(最低でも2か所、傾斜地なら上・中間・下の三か所)深さ60から70センチほど堀り、掘った土は元の状態で穴に戻せるよう深さ15センチずつくらいの量を穴の周囲に順番に置いておくと良いそうです。もし穴に掘った土を戻す順番がごちゃ混ぜですと、その場所だけ生育不良になる事があります。
掘った断面を観察し、ミミズ等小動物のいる深さ、どの深さまで根が張っているか、どの層から固くなっているかなど確かめます。
下層土の状態により変化する透水性、保水性などが作物に与える影響は大きいので、土壌診断と並行して把握しておくと良いそうです。
また、緑肥を育てた場合は生育差のある場所を覚えて置くことも大切です。
土壌診断は主に上層土の化学性(酸性かアルカリ性なのか、どの栄養素がどんなバランスで含まれているか、保肥力など)を知るために行います。
採土の簡易的な方法として、スコップでする場合はまず土の断面20センチほどが出る程度の穴を掘りそこから10から15センチの深さまで(耕起の深さによって変わります)を均等にこそげ落とすように採土します。
土壌調査をした場合は、その穴を利用します。
分析機関により「土は乾燥させて1ミリメッシュで振るってください」と言う所もありますし、お値段も様々です。いかすが分析をお願いしている「(有)上ノ原農園土壌環境技術研究所」さんでは採土した土をそのまま送って大丈夫です。
そして土のpHを調整のために大切な緩衝能も計測してもらえます。
 
最後にピーマン+九条ネギの播種と希望者の方達と野菜の収穫をし、本日のスクールは終了しました。
 
 
本日は暑い中、皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。


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