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\SAS7期スクール日記・圃場実習DAY3・10月9日開催/

SAS日記

2021.10.10(日)

本日は二十四節気に言う「寒露」。
秋真っ只中で、虫達の声も一層大きく響きます。
日中は夏のように暑くなりましたが、その後は曇り空になり、秋風が気持ちよく吹いていました。
 
本日も2チームに分かれて、午前と午後にそれぞれ『大根の間引き』と『キュウリ、トマト畑のアーチ支柱の撤収』を行いました。
 
 
■『大根の間引き』
 
 先日、アシナガバチが出たという畑。草刈りをしていると、思わぬところに蜂の巣があったりしますので、気をつけましょう。
もともと、土がガチガチに硬い畑だったそうですが、大根は元気に芽を出して育っています。
慣例では5粒ずつ播種をするところ、いかす農園ではたったの2粒ずつ。最近のタネは発芽率が良いそうで、それでも問題なし。とても経済的です。
(※ただし、「共育ち」と言って密集して成長することでより良く育つこともあるので、一概に少なければ良いわけでもないようです。)
 
 本葉が4〜9枚生えてきたら、2粒とも発芽しているところから株を間引いていきます。その際に、茎の大きさ、形のよさ、垂直に生えているか、虫食いの大小、などを見分けながら、より生育の良い株を残していきます(上部の写真:作業の様子)。
 間引き終わった後は、天板(畝の上部)の除草作業。雑草は引き抜かずに、ハサミを使って成長点から下をカットしていきます。こうすることで、作物の根を傷つけず、土を掘り起こさないので新たな雑草のタネが浮上してくることも防げるそうです。
 間引いた大根は、泥落としもそこそこに、試食会。「千都」「三太郎」「ころっ娘」の3品種の葉っぱを食べ比べてみましたが、僕の印象では千都が一番甘く食べやすかったです。茎〜根の部分はまだ辛味が強かったのですが、これからグングン美味しくなっていくそう。収穫が待ち遠しいです!
 
 
 
■『アーチ支柱の撤収』
 
 キュウリ、トマトの収穫が終わり、冬に向けた畑の片付け作業。
並んだアーチ支柱の中央上部に、一本の長いセンター支柱が通っている構造で、アーチ支柱は真ん中が接合部になっており、左右二つに別れます。アーチの側面には「マイカ線」というビニル製の黒紐が渡っており、それがネットを支えています。
 皆さん、支柱の分解作業は手際良く進めましたが、マイカ線の八の字巻きに苦戦する方も…「私はこんなに不器用な女じゃなかった!」という悲鳴が聞こえました。
 
 アーチの撤収作業も終わる頃、講師のたっちゃんさんがなにやら畝間に撒かれボロボロになったチップを掘り返しています。見るとそこはトビムシやダニ、ヒメミミズなどの小さな生き物達の宝庫でした。彼らや、目に見えない微生物や菌などの無数の多様な生物が、僕達の足下の世界を形作っているのを想像すると、普段何気なく立っている地面が、硬直したものではなく、流動的なものに思えてきます。(下の写真:皆で土の世界を観察している様子)
 
 放課後タイムでは、支柱の撤収が終わった後に残ったマルチの回収を行いました。マルチは基本的には土に還らないもので、残骸を残さぬよう丁寧に作業が行われました。
 
以上、10/9(土)のSAS圃場日誌でした。
 


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