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\SAS5期スクール日記・圃場実習DAY6・11月21日開催/

SAS日記

2020.11.24(火)

圃場実習6日目のこの日は、冬を飛び越してまるで春を迎えたかのような気持ちの良い天気で、綺麗な青空が広がっていたのが印象的でした。

 

実習内容は、「そら豆の定植と畝間のえん麦播種」「エンドウ豆の定植と支柱建て」「大根の播種とトンネルがけ」。

 

今回は「そら豆の定植と畝間のえん麦播種」「エンドウ豆の定植と支柱建て」の作業に加わりました!

 

 

そら豆もエンドウ豆も、越冬して春に収穫する作物。
定植に関しては、これまでの実習で学んできた手順と同じ。

 

【注意する点】
・マメ科の根は直根で下に伸びる為、苗鉢の底から根がはみ出る前に定植する。
・種を直播する場合は、生育初期に鳥に食べられるのを防止する為、播種後にサンサンネットや不織布ネットを掛けておくと良い。

 

 

そら豆はアブラムシが繁殖しやすい為、アブラムシの天敵(てんとう虫、クサカゲロウ、ヒラタアブなど)となる益虫を引き寄せる為の“バンカープランツ”として、畝間にえん麦(ヘイオーツ)を播種しました。

 

麦を食べるアブラムシと豆を食べるアブラムシは種類が違うが、天敵は一緒。
えん麦に繁殖するアブラムシを食べてくれる天敵が、そら豆に繁殖するアブラムシも食べてくれる環境を作ります。

 

また、えん麦はマメ科と相性が良く、バンカープランツとしての効果の他に、線虫予防や冬場の緑肥としても使用できます。

 

 

エンドウ豆を定植した畝には、伸びてくる蔓を這わせる為の支柱を組み立てます。

 

・使用するのはアーチ支柱で、2畝をアーチで囲うように立てる。
・アーチ結合部分のオスとメスの位置を交互にして強度を高め、強風で外れないようにする。
・畝の中心から支柱を立てる穴までの距離や、支柱を差す深さや角度を揃えて、歪みを無くす。

 

今回の支柱立ての作業はここまでで、この後にネットを這わせるための作業を行い完成となります。

 

 

また、この日は昼間の休憩後に、収穫適期となったキャベツを皆で試食しました!

 

生育の良いキャベツは外葉が大きく、葉脈がきれい。
葉が硬くしなやかで、表面にあるワックス状の層(クチクラ層)が厚いので水の弾きが良く、虫に食べられにくい。

 

虫食いのあるキャベツと味を比較すると、生育の良くて綺麗に育ったキャベツは糖度が高くて美味しく、虫食い有りは後味に辛みがありました。

 

綺麗で美味しいキャベツを作るコツは、

 

・スーパーセル苗をつくる
・緑肥を育てる
・連作をする

 

※スーパーセル苗とは、通常の育苗期間の2倍以上の時間をかけて、施肥をせずに灌水のみで育てた苗。こうすることで葉の炭素率が高くなり、耐乾性と耐病虫性の高い苗になる。

 

 

いかすのキャベツは味が美味しく見た目も綺麗で、スクール生の皆さんも驚いていました…!

 

食べ比べてみて実際に味の違いを共有できたのは、皆さんにとって貴重な体験になったと思います。

 

これから寒くなっていくと更に糖度が上がるそう。
その時にまた試食出来ることを期待しつつ、引き続きスクール生の皆さんと共に学びを深めていきたいと思います!

 

 

byみやっち

 


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