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\SAS4期スクール日記・DAY17・8月22日開催/

SAS日記

2020.8.26(水)

猛暑の中始まりました。

ここ最近は日照り続きで人もそうですが、作物たちも暑さで弱っています。

 

外気が暑いと蒸散する量が増えてしまい、作物たちからも水分が抜けてしまいます。

そうはさせまいと作物たちは葉にある気孔を閉じるのですが、それがかえって作物自体の温度が上がって、葉も枯れてしまうという結果になってしまいます。

こうなってしまうとただただ雨が降るのを祈るばかりです。

今日の圃場実習は
①たい肥の撒き方
②ソルゴーの播種

です。

 

 

①たい肥の撒き方

僕らは年一作をベースにして作付けをしています。

例えば

(冬:キャベツ→夏:ソルゴー→冬:キャベツ)

(夏:トマト→冬:エン麦→夏:トマト)

というように作物を栽培する間に緑肥(ソルゴー、エン麦)を育てています。

その中でたい肥をまくタイミングはモア掛けをして細かく細断された作物残渣や緑肥を鋤き込む前に分解促進(CN調整のための窒素添加)のためにまいています。

まく前に圃場の面積を計測して、たい肥適量がいくらかを算出します

僕らは反当たり1トンのたい肥をまいています、1反=10a=1000㎡となりますので、1㎡換算すると1kg撒きします。

回まく圃場は437㎡ありますので437㎏のたい肥をまく計算となります。

それから圃場全体に均等にまきます。均等にまく方法は区画を作って分割することです。

今回は1区画=10㎡(1mx10m、2mx5m、3mx3.5mなど)を作ってその区画に10㎏をそれぞれまんべんなくまく作業をしました。

ちなみに僕らの使っているたい肥は、サンシンたい肥というもので中身はコーヒーかす、お茶ガラ、ビールかす、昆布などの植物由来のものを発酵したもので中熟状態です。

このたい肥は放線菌(白い粉状)がたくさんとりついています。放線菌は抗生物質を生成し、病原菌に対し抑制してくれたり、センチュウの卵を食べてくれます。

 

②ソルゴー播種

まずはソルゴーの育てる目的は

・初期生育が旺盛で、粗大有機物生産量が極めて多い(50~60日で5~6t/10a)
・サツマイモネコブセンチュウに高い抑制効果を持ち、後作物の被害を抑える
・窒素、カリの吸収量が多く、圃場の残肥を吸収し、塩基バランスの改善に役立つ
・背丈が2mぐらいになると地中に1mぐらいの根が張るのでその深さまで根耕、養分吸収ができる

播種のタイミングは、作物残渣をモア掛け細断→CN調整のためのたい肥まき→耕起をしてから2~4週間ぐらい空けてぐらいです。

それぐらい空けると残渣の分解されています。

播種の仕方はたい肥まきと同じように圃場全体に均等にまくことがポイントです。

仮に播種ムラがあると作物の生育にもムラがでてしまいますので気を付けて蒔いていきます。

そのためには播種の前に耕起をするので耕起したラインに沿ってまっすく歩きながら、手首のスナップをきかせて1.5mの幅ぐらいで弧を描くように蒔いていくと均等にまくことができます。

蒔き終えたらトラクターで3㎝深さで覆土耕起をして完了です。

これでSAS3期の一年間コースが終了です。

ただ、今年はコロナの影響で休講などもあったので補講的なものあります。

ランチの最中に3期生からこれまでの感想、これからの農の関わり方などの発表をしていただきました。

皆さんのエネルギーを感じられました。

本当に一年はあっという間ですね、。

これからも卒業生たちにはちょくちょく遊びに来ていただけるようなサスティナブル・アグリカルチャー・スクールにしていきたいと思います。

 
ありがとうございます。

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