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\SAS4期 Day1 3月7日開催/

SAS日記

2020.3.9(月)

4期がスタートしました!

少し曇り空の中肌寒いですが4期がスタートしました!
総勢15名のうち、今日は11名が参加。
これから新しい仲間とワイワイと畑仕事ができるのが楽しみです。

今日の実習は、
①種イモ(ジャガイモ)の植え付け準備、植え付け
②大根の間引き

講義は、サステナブル・アグリカルチャー・スクールの基本中の基本、
「農業生物学」に基づいた考え方と3つの技術的アプローチと大切にしている3つの態度について。

 

実習①ジャガイモの植え付け準備と植え付け


種イモを陽にあててから約2週間。
浴光育芽をして黒くたくましい芽を出しています。

今日の実習は、その種イモを植え付けサイズに切るところから始まりました。
目安は50g~60gぐらい。
種イモ1個が50~60gぐらいであればそのまま植え付けしますが、
70gぐらいだと種イモを半分ぐらいの重さに切ります。

切り方は、種イモの頂芽(種イモをたてたときに先端に出る芽)がある先端から半分に縦に切ります。
ポイントは
・出ている芽の数が均等になるように切ること
・切る断面をなるべく少なくすること(これは病気の感染を予防するためです)
これが意外と難しい…
とはいえ、芽が一つでもあればいいので、サイズを目安に、多少いびつであっても気にせず切っていきます。


畝にマルチを張り、1畝2条、30㎝間隔で、なるべく小さく植穴をあけたら、いよいよ植え付けです。

まず種イモを植える「向き」ですが、切ってない場合は頂芽を下に向けて、
切っている場合は切った断面を上にします。

芽はまず下から出て、その後、地上に向かって伸びます。
この向きで植えると、強い芽しか伸びることができません。
なので、結果的に、芽かきの必要が少なくなるというわけです。

また、あまり深く植えるとイモを掘るのに手間がかかるので、少し浅め5㎝くらいに植え付けます。
そして、植えた穴にも土をかぶせて日に当たらないよう気をつけます。

今日植えたのは「だんしゃく」「きたあかり」「レッドムーン」「インカのめざめ」。
除草や芽かきといった手間をできるだけ省力化できるようさまざまな工夫を重ねて植え付けた種イモたち。
6月の収穫が待ち遠しいです。

 

 

 

実習②大根の間引き

2月に2粒まきをした大根の間引きをしました。
間引きのタイミングは本葉6枚ぐらい。生育が小さい一本を間引きます。
間引きをした大根の葉はみんなで試食。
苦味はなく、少ししょっぱいミネラル分を感じました。
美味しく育ってくれています。

 

講義「オーガニック概論・農業生物学の基本」


講義の前にみんなで自己紹介をしました。
4期生は農業経験があまりない方割合多くて、まずは農業ってどんなものか学んでみたいという声が多かったです。
いい学びになるような場を作っていきたいと思います。

講義はオーガニック概論です。
サスティナブルアグリカルチャースクール(SAS)では
「農業生物学に基づいた本質的な学び」を基本に、
「自然が先生」「すべては仮説」「出したものが返ってくる」
という態度を大切にしています。

農業生物学には、
①作物の歩みを理解する。
そもそもどんな植物で、どう変化してきたのか?
植物としての起源➡作物としての起源➡品種としての起源

②生態系との関わり合い方を理解する。
その世代のなかで形成された土壌・他生物との関わり合い方。
他生物・土壌との関わりの歴史
例:雑草との競合や砂漠環境下でどう生存していったのか?

という2つの視点があります。
これらを理解した上で、3つの技術的アプローチによって作物にとって育ちやすい環境を作っていきます。

①土壌生態系のポテンシャルを上げる
2つの行程があります(土作り→育土)
・土作り:化学性、物理性、生物性を整える=土台作り、基盤整備
・育土:土作りをした上で作物が継続的に生きることにより、作物に適した土壌生態系が形成される、人はそれをサポートすることです。
すると土壌が活性化(有機物を投入することで多様性をうむ)し、その後秩序化(その多様性を整備し作物にとって育ちやすい環境を作る)していきます。

②植物のポテンシャルを上げる
今日作業した中で浴光育芽、間引きなどです。浴光育芽は強い芽を出させてあげる。間引きはニンジンでいえばセリ科であるニンジンの本来の生き残り戦略(ニンジンのコミュニティは多数で作りその中で強いものが弱いもの駆逐していき生き抜いていく戦略)を理解した上で、人間が間引きをするという行為によって、土壌生態系への 関わりを調整して生育を促進する技術です。

③環境(圃場生態系)を整える
圃場生態系の多様性の確保されと圃場抵抗性が向上します。例:三浦半島の三浦大根の発病抑止土壌、連作をすることで整備できます。

 

このように順序立てした上で、作物と土壌生態系がお互いに養分供給できる関係性を作れるようなお手伝いをするだけ。
そう考えるとシンプルですよね。