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\SAS3期 Day16 2月22日開催/

SAS日記

2020.2.24(月)

農閑期であまり作業がない上に、イベントが立て続けにあって、約一か月ぶりのスクール。

今日の作業は、
①春野菜の播種と育苗
②浴光発芽

 

①春野菜の播種、育苗

播種した野菜は白菜、キャベツ、ブロッコリー、レタス。
培土は種まき用EM有機培土を使います。
この培土はピートモスを主原料に天然鉱物、たい肥、有用微生物群(EM1号、2号、3号)を配合した有機栽培に適した育苗用の培土です。
触った感じフワフワしています。

 

僕らは種を赤ん坊にみたてて育苗します。
赤ん坊は大事に優しく育てますよね。
同じように、有用な微生物群でいっぱいの培土をフワフワのベットにみたて、
まずは、その微生物たちと共生することに慣れてもらえるように育てます。

人それぞれ、お布団や枕の硬さや素材に好みがあるように、培養土も作物によって変えています。
例えば、栄養食いの白菜は培土100%にしますが、
キャベツ、ブロッコリーなどのケール由来のアブラナ科類とレタスは、
なるべく少肥でたくましく育てたいので培土に約10%の鹿沼土をブレンド。
覆土も鹿沼土にしています。

 

②浴光育芽

まず、種イモを一面に並べて陽をあてます。
すると、種イモに出芽スイッチが入ります。
しかし、この季節なので外気が寒くてなかなか出芽することができません。
そのため、種イモは緑化してしまいます。
そんな中では黒っぽくて強い芽が出芽します。
また、一斉に出芽するので、欠株も無くなります。
出芽期間も一週間ほど早まるので栽培期間も短く、安定した収量が確保できます。
さらに、そうか病の予防や成長促進につながる効果が期待されます。

 

講義はナス科の続き・ナスとピーマン

まずはナスです。原産はインド(林の中で川の泥がたまるようなところを好んで多年草化していきました。
なので水が好きな野菜で同じナス科のトマトでも正反対の環境で育ってきた野菜です。
健全な状態かどうかを確認するには花を見ます。

ナスはもともと肥えた場所にいたため肥料が大好き!
水に溶けた養分をガンガン吸っていく野菜なので追肥をしながら長期にとっていきます。

定植時期は第一花房が出てから、なるべく若苗で定食すると環境変化に対応しやすいです。
仕立て方法は第一花房の直下からでる側枝は強く伸びるので直下の三本を伸ばして三本仕立てで栽培します。
その下の側枝は落として風通しを良くします。

雌しべが長く、雄しべが短い状態が健全な状態です。
これを長花柱花と言います、ナス科共通点です。

 

続いてはビーマン。

乾燥しているアンデス地方が原産です。
高温の環境が好きな作物で育苗は約80日かかってほかの野菜と比べて育苗には時間がかかります。
定植時期は第一花房がついたぐらいで誘引は外に伸ばしていくことで中に日光が入りやすい環境を作っていきます。

 

ナス科に共通なコンバニオンプランツはニラ、ネギです。
お互いの根をからませることで萎凋病などの予防対策になります。

害虫防除は隣に緑肥(例:ソルゴー)を栽培。
ウィルスをもった害虫などが緑肥にブロックされナス科の植物に行きにくかったり、緑肥に害虫の天敵が住みついて害虫を食べてしまう効果があります。

 

今日は本当に風が強い日でした。
播種も種が飛ばされたりでなかなか難しい状況の中で作業でしたが、
みんなでワイワイ楽しく話しながら、
時折差し込む陽の暖かさにほっこりできる瞬間を味わいました。

 


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