iCas

iCas

\SAS3期 Day14 1月25日開催/

SAS日記

2020.1.27(月)

令和2年になって早くも3回目のスクール。
そんなに寒くなく、かといって暖かいわけでもなく、時折雲間からのぞむ日差しにホッとする中、
まずは実習から。

先週の講義で学んだEMぼかし肥料を実際に作ってみました。
EMとは”Effective(有用)Microorganisms(微生物群)”のこと。
「ぼかし」とは「話をぼかす」とか「色をぼかす」など同じで、土に有機質肥料を混ぜてぼかす(薄める)という由来があるそうです。
EM菌によって有機質肥料を発酵させて原型からぼかすという意味合いです。

今回は有機質肥料に米ぬかを使いました。
米ぬか15kgにEM活性液(30%を約4ℓ)を混ぜます。
玉にならないように切るようにして、握って団子になるぐらいまで水分を含ませます。

 

それからEM菌が発酵しやすい環境を作ります。
キーワードは2つ、

①空気(嫌気性環境を作る=混ぜたぼかし肥料をビニール袋に入れ密封状態で保管する)
②温度(25~35度ぐらいの環境を作る)

この環境で約2か月。
発酵し終われば、ぼかし肥料の完成です。

いかすでは夏野菜の果菜類に実を付けるための追肥として使う予定です。

 

野菜を作るうえで食べて味を覚えることも勉強です。
というわけで、三浦大根とカブ、ほうれん草、小松菜、青梗菜を試食しました。
大根は上段、中段、下段とで味比べをして徐々に味が変わり、下に向けて辛味が強くなってきます。。
葉物野菜も収穫適期だけあって、みずみずしく、甘みを感じて美味しい。
みんなでワイワイ言いながら食べるのは楽しいですね。

 

午後は3期生のこれからの夢についての個人発表から!
今日は、横浜で家業が農業を営んでいる仲間です。
食に興味を持ち、
「自分の代で慣行農業から有機農業に転換して、地産地消を目指したい!」
という想いのこもった発表に、全力で応援したい!と聞いているこちらも思わず熱くなりました^^

 

そして講義はナス科のトマトについて学びました。SASでは、トマトに限らず、栽培技術の前に「その野菜がどこで生まれてどのような環境で育ってきたのか」を知ることをとても大切にしています。

 
トマトは南米の高地で生まれ乾燥して冷涼な環境で育ってきました。湿度が高くて蒸し暑い日本では環境が180度真逆な環境ですよね。その中で日本でも育つトマト作るために品種改良を重ねてきました。代表的な品種が「桃太郎」です。

 

ちなみにトマトの定植時期は第一果房がつき始めた頃が目安になります。それより若苗になると吸肥力が強くなりつるボケを落花や石灰欠乏になりやすく、老化苗だとつるが弱くなり後半に果実の肥大が悪くなります。

 
昨年のいかすのトマトは長雨が続いたため病気がちで、前半は生育が悪かったのですが、微生物の多様性の環境を整えたところ、徐々に元気を取り戻し、夏場にはたくさんの果実を付けてくれました。

 

また来月から夏野菜達の播種作業が始まります。


“be organic.”な世界、
共に創りましょう。

未来の地球と
子どもたちのために。

お問い合わせ