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大野さんの農場訪問(狭山市)

今日は、狭山市でたんじゅんを実践する大野さんを訪問。

大野さんは、ご両親が慣行で、お米を5町、そして、お野菜もつくっている農家さん。

大野さん自身もご両親と一緒にやりつつ、ご自身で圃場の一部でたんじゅんを実践中。

今日は、主にたんじゅんでやっている、4つの畑の圃場とお米の圃場を見せてもらった

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一つ目の圃場はD2という圃場。そのなのとおり、ケイヨーD2の近くの畑。客土された畑にかなり長い間、

もみがらを投入してきた畑。基本的に水はけはよく、棒も1メートル以上は楽に刺さってしまう畑。

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今年の夏の旱魃で発芽がそろわず、3回撒きなおしをしたという人参。

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3~4cmでコート種子の播種をしたという人参。多少傾斜のある畑。

畑の上のほう乾燥し安かったためか、発芽が不ぞろい

 

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下のほうが比較的発芽がそろい、生育が旺盛だった。同じくまいても圃場の場所によって、水分状態がちがうので、

発芽や生育状態が違うのが見て取れる。いろいろと観察してみると、たくさん気づかされることがある。

最近は夏の大雨、旱魃など毎年気象条件が変化する。

そういうなかで人参の播種は難しくなってきていると思われる。

ただ、人参は発芽が勝負。どんな時にも安定的に播種できていく農家の腕がより試される時代かもしれない。

 

同じ畑の横で育てられているきゅうり。今年2回目の連作。食べていると

へたの近くまで、渋くなく甘い。とても美味しいきゅうり。 

 

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2つ目の畑は、ひろみさんちの畑。

今年の春先にジャガイモをつくり、収穫後、ソルゴーを播種。2メートル近くまで育てて

すきこみ。一部、種取もかねた秋じゃが(レッドムーン)と黒マルチのところには、ほうれん草と小松菜が

マルチをはっていない畝にも、ほうれん草と葉物が播種されている。

プロの農家さんなので、当たり前といえば当たり前だが、マルチの張り方も上手。

実は、畝をきれいにつくるとか、マルチをきれいにはるとか、そういった小さいことをきちんとできるというのも

よい作物をつくるための必要条件だと思う。「畑は農業者の心を移す鏡だ」。

大野さんの畑はそういう意味でもきれいに管理されていた。

地域を今後担っていく若手の農家さんとしての資質満点だなーと感じました。

 

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 ほうれん草は、野口種苗から種をかって、種取を続けている日本ほうれん草の原種だという。

色は、非常に淡く、そして、やわらかそうな葉。

きっと美味しくなることが予想される。楽しみ。

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秋じゃがの草姿。葉もとてもきれい。色も淡く、美しい。

美味しいジャガイモが取れるかな。

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田んぼは、基本的には、慣行でやっている。

この田んぼは、実験的にたんじゅん方式でやってみた田んぼ。

イベントをかねて、家族や仲間で手植えをした田んぼだという。

ひえはあまり無いが、コナギがかなり多く発生。これだけ生えると稲の養分が奪われてる模様。

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掛川の城さんのやり方を少し提案したのと。

すでに慣行農法で草の出が無いところをたんじゅんに切り替えていくのを

提案してみた。是非、来年、一枚でもよいので、実験してみてほしい。

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圃場名 みっちゃん畑(おじいさんのお友達の農家さん)

こちらは、前回、春先に訪れたときは、炭素資材の入れすぎでほとんど作物が

出来なくなっていた畑。ほぼ、6ヶ月経って、炭素資材が有効化が始まって土壌の団粒化が

はじまって来ている。冬作、ないし、春作からは期待できるのではないか。圃場の奥にあるネギなどは若干生育が

弱いものの。比較的よく出来ている。来春からのねぎは浴出来るのではないかな。と予測を立ててみる。

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こちら、地域の直売所を大野さんに案内していただいた。

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 直売所では、何人かの無農薬のお野菜をつくっている農家さんがあつまって

無農薬コーナーが設けられているという。出すとすぐになくなってしまうということでした。

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直売所で刃物の砥師をやっている山本さん(真ん中)と3人で記念撮影。

和気藹々とした雰囲気の直売所。店員さんも農家さんも声を掛け合っている。

お客さんと農家さんの距離も近く、直売所だけど、マルシェのような雰囲気。

こういう場が地域にあると生産者もお客さんも楽しい場になるのではないか。

もちろん、それを支えているスタッフさん達の雰囲気がいいからなのかもしれない。

最後は、地域の人たちのあったかい雰囲気も感じられた訪問でした。

稲刈りの時期の忙しい最中、丁寧に案内してくれた大野さん、ありがとうございます!!


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