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たんじゅん交流会(掛川)

■9月23日 たんじゅん交流会(掛川)

この日、ほぼ始発の電車に乗り、一路掛川へ。

今日は、たんじゅんの日本のお世話人である城さんの畑と田んぼの見学、

及び掛川の別の農家さんの田んぼと畑の実践例の見学会。

まずは、城さんの畑から見学。

6年前。放置されたお茶畑を開墾した畑を借りてたんじゅんに取り組み始めた。

当時は、棒がほとんど刺さらない畑だったのだが、今は1.5メートルの棒が片手でさくっと入る。

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四角豆が良くできていた。

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城さんの畑の土。土壌の表面は糸状菌による団粒化がすすんでいた。

 

一番、印象に残ったのは、やはり城      さんの田んぼ。

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秋の収穫後に、荒くトラクターで起こし、春までほっておく、春になり、水をはり、荒代・本代と2回の代掻きをして、終わり、後は収穫まで。水管理だけ。2年間は、除草剤は初期に一度だけ使う。

3年目から草がでなくなったら除草剤もやめて、後は、その繰り返し。

苗も一般の苗のあまったのをもらってきて使用。一般の田植え機でなるだけ広く株間を取ってもらって定植。特に、変わったことをしていない。

 

なんら変わったことをしているわけではないのに、田んぼには、きれいな水に発生する、サヤミドロが発生する。田んぼを観察してみるとまったくといっていいほど、草は生えない。

 

基本的に、田んぼの水は、すんでいて飲めるほどにきれい。実際に城さんが飲んでみたら、どこかのペットボトル入りの天然水よりも美味しかったという。

施肥をしない、稲わらの分解だけでそだてると面白いそんな田んぼになるということだ。

 

これは、楽だ。城さん本人も。こんな簡単なら素人でもやれると。しかもできたお米は、本当に美味しい。たしかに、もみにも虫が来ていないし、カメムシなどの被害も無い。しかもこの田んぼには、トンボもいない。つまり、えさとなる昆虫や害虫がいない。すずめにも食われない。

 

林さんいわく、トンボが発生するのは、まだ田んぼに腐敗があり、害虫が発生している証拠。本当にできた米は、すずめなどの被害にもあわない。まさにそんな田んぼが目の前に広がっていた。

 

土の下の環境を多様にしてあげると、地上から上は、単一化する。つまり、稲が主役の生態系ができあがり、稲以外のものは育たなくなるというのだ。腐敗の結果、生じる虫がいないので、クモやかえるなどもほとんどいなくなる。結果として、すずめも、トンボもこない田んぼになるのだという。

目の前にそんな風景がひろがっていると信じざるを得ないだろう。こんな田んぼが広がっていくのは本当に楽しみだ。これからの展開を注目したい。

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城さんの田んぼを後にして、たんじゅんでイチジクの畑をやっている方の畑へ

今年は、夏の集中豪雨で水浸しになり、木が弱ってしまったとのこと。

もともと、水はけがわるかったので、来年は、周りに明渠をほって水を流せるようにするとのこと。

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たんじゅんでつくると、天敵のカミキリ虫が来ないそうだ。なんとも不思議。

見学後は、座学だった。

ブラジルの山田さんの講演。そして、林さん、城さんの掛け合い質問会も楽しかった。

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