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たんじゅん交流会(神奈川3日目)

9月20日

林さん、たんじゅん神奈川訪問3日目   

今日は、二宮ぽんぽこファームを舞台にしたたんじゅん交流会

2箇所に分かれての見学会。

 

まずは、茅ヶ崎市で剪定枝のチップをつくっている都実業のチップ製造場所を見学後、

茅ヶ崎圃場では、たんじゅん農法と慣行農法では、微生物の状態がどう変化していくのかを東大と筑波大の研究者の協力をえて、調査していく圃場の見学。

 

その後、株式会社たんじゅん野菜いかすのメンバーの松崎さんの畑の見学。

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昨年、慣行農法でたまねぎをつくってきた畑を、借りうけ、1・5メートル幅でトレンチャーを1メートル入れて、溝を堀り、そこに剪定枝のチップをつめて、平畝をつくり、今年は、ソルゴーを7月後半から8月にかけてハンマーナイフで砕き、すきこんで今年の秋冬作移している畑の見学。

 

林さんの所見によると、まだ循環量が上がっていない畑。一旦、牛糞堆肥などを施用し、種になる微生物を増やした上で、太陽熱マルチにより一旦微生物のリセットを行い、作付すると良いのではということ。

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私見としては、にんじんなどの養分を必要としない野菜を除いて、キャベツ、ブロッコリーなどの出来もあまりよくない。キャベツであれば、結球するまで生育させるのは、難しいだろう。

 

もし、経済的な余裕があれば、一旦、だめな作物をつぶして、牛糞堆肥とチップなどを施用した上で、冬場に燕麦をつくり、春作にそなえるというのでもいいかもしれないと思った。

 

2つ目の圃場は、中村さんのぽんぽこファームの下の畑。

元、牛糞捨て場で、下をユンボでほってみると、2メートル近く深い場所にも、ヘドロのようなくさい層があり、作物がなかなか育たなかった畑。

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2年前にトレンチャーの溝きりをやったことによって、現在、圃場全体の土の団粒化がすすんでおり、台風後の大雨の後も、団粒構造がくずれないようになっている。

 

林さんの所見によると、とうもろこしなどの生育にまだムラがあるので、土としては、そこそこ、ただ、ある程度の目処がたっているので、後、一年もすると良い状態になるのではないかといっていた。

今後の方針としては、夏場は太陽熱マルチをかけながら、除草技術、兼、未利用の炭素資材の養分化を進めていく。

 

圃場見学の後は、林さんと城さんによる座学。

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林さんと城さんの掛け合いが面白かった。

 

後からくるものが、先生。さきに実践しているものは、生徒。

先の人からもらえるのは、問いであって、答えではない。つまり、林さんや城さんが答えをもっているのではなく、あくまでも仮説検証のためのネタのようなものをもっているに過ぎず、その仮説に基づいて、実践者が自分なりに実践してみた得た答えから先にいるものは、学ばせていただく。

 

また、視点は、常に人間から見るのではなく、自然側から見る。

すべてが今までとは、逆の発想、方向でかんがえていくことが大切。

 

また、城さんから紹介された、「かもす」の実践例をみて、生かす方向性を持って、様々な技術を組み合わせてつくっていくことが大切であるということを改めて、考えさせられた。

 

「林さんからも、生かす(活かす)ためなら、何をやってもいい」

 

たんじゅんな言葉だけれども、なかなか深い言葉だと思った。

 

また、何度も、城さんは、人のいうことは、すべて仮説であって、答えではないと繰り返し、述べていた。しかし、そういってるにも関わらず、答えを人から聞こうとする自分もいるなーと考えさせられた言葉でした。

 

その日は、22時近くまで、参加者のかたで懇親会をやり、和気藹々と楽しい雰囲気でした。

 


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