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なぜ、有機農業が日本で広がらないのか?

ふと思ったので書いてみる。
なぜ、有機農業が日本で広がらないのか?
 

 
日本では、2010年の資料をみると、
日本の有機JAS取得農家は0.2%、
有機JAS以外が0.3%で合計0.5%。
そして、2020年現在、同じ数字が並んでいます。
ちなみに、イタリアでは、2011年8.6%だった有機認証圃場が、2017年に14.9%になっています。これは、日本でいうところの「有機JAS取得農家」。日本では、0.2%です。
 

 
計測方法が違うんじゃないかとか、計測間違えているんじゃないかとか、疑いたくなるレベル。
 

 
でも、これには、もちろん、理由があります。
その理由はたんじゅんで、
無理して作っているから、野菜をつくるのが難しいんです。
これには、3つの背景があります。
 

 
その1
適地適作、というもっとも重要なルールがあります。
適した場所で、適したものをつくると
できちゃうよってこと。
日本原産の野菜・穀物がどれくらいあるか知ってますか?
ほとんどありません。
もともとヨーロッパや南米など、雨が少ないところが原産の野菜が多いんです。
適していない場所でつくると、作りづらい。
当たり前です。
 

 
その2
日本が高温多湿な環境であること。
高温多湿ってことは、かびやすかったり、病気になりやすかったりします。
つまり、カビや菌の攻撃を受けやすい環境にあるわけです。
日本では「野菜が健康を維持できる環境」の領域が狭いわけです。
そりゃあ、作りづらいわけです。
 

 
その3
単位面積あたりの化成肥料使用量が長らく世界NO.1だったこと。
化成肥料をたくさん使うと、どうなるか?
硬盤層という固い層が表層から30㎝~60㎝くらいのところにできちゃうんです。
これは、どれくらい固いかというとスコップで掘っても、掘れないくらい。
硬盤層があると、大量の雨が降った時に、雨が畑にたまってしまいます。
そうすると、土の中にいる生き物たちがおぼれ死んでしまうんです。
よく、大雨のあと、畑の上に濁流が通ったあととかありますよね・・・
ちなみに、いかすの畑では、そんなことはほとんど起こりませんww
 

 
そんなこんなで、日本で野菜をつくるのは難しい。
日本でできるようになれば、どこでもできる可能性すら。
 

 
もちろん、野菜の流通の話や、畑の流通の話や、いろいろな話が絡んでいることです。
ただ、もとをたどっていくと、ここにたどり着くんじゃないのかなって思っています。
 

 
日本でできちゃう有機農業の技術が確立できちゃえばいいわけです。
有機農業、というか、野菜が元気になる技術ですね。
いくつか、キーになりそうな農業技術が日本でもちらほら出てきています。
 

 
僕らは、自然の力をできる限りいかした農業の「見える化」を今年、やっています。
たのしみでしかたがない!!


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