iCas

iCas

芒種/畑の二十四節気

畑日記

2022.6.6(月)

芒種(ぼうしゅ)の「芒」という字は、「のぎ」と読み、イネなどの穀物の先端部にある、細いトゲを意味します。鋭い光線のことを光芒と言ったりしますね。
 
絶賛、田植えシーズンとなり、運転していると苗箱を高く積んだトラックとすれ違い、田んぼでは赤い大きなトラクターが進むのを目にします。
(因みに、現在いかすでは米は育てていませんが、そのうち是非トライしてみたいです。)
 
 
梅雨の訪れを告げるように、いたる所で色とりどりの紫陽花が咲き、5月のはじめ、藤の花が垂れていた道の向かいでは、栗の白い花が似たような垂れ方をしています。
 
足下では、オオイヌノフグリの花の薄い青色が、ミズクサの花のくっきりとした青色に替わり、巣作り中なのか、きりきり舞いのツバメが頭をかすめます。
 
また、いかすで新たに借りた大磯の畑には、小さな清流があり、夜になると蛍がフワフワとシャボン玉のように浮かんでいます。月光と蛍の光だけの世界は、幻想的です。(写真参照)
 
 
ブルーベリー、キュウリ、ズッキーニは本格的に収穫が始まり、いつの間にこんなに大きくなっているのかと思うほど、毎日収穫できます。
 
雨が上がれば、カタツムリが、キュウリにもキャベツにもピタピタとくっついていて、可愛い反面、「またか…」と憎らしくも…。
 
 
いかすの作付けでは、ちょうど端境期にあたり、収穫できる野菜の種類は多くありませんが、その分、畑の切替作業を急ピッチで進めなくてはなりません。
 
雨の合間を縫って、トラクターで耕起し、緑肥のソルゴーを播いたり、堆肥を施用したりします。
 
また、気温が高まるのに合わせて、雑草の丈もすごいスピードで高くなるので、毎日の刈り払いが欠かせません。
 
 
刈り払い機や、トラクターの単調で大きなエンジン音が、そこかしこの畑で響き渡るのを聴いていると、動力が登場する以前の、畑の音や景色がどんな風だったかを、想像してしまいます。
 
家族総出で、鍬で土を耕す音や、鎌で草を刈る音は、より静かで、よりリズミカルだったのではないでしょうか。
(ただ、エンジンの爆音も、一気呵成の力強さがあって、決して悪いものではありません。)
 
こんな風に昔を想像をすると、時代によって変わる景色がある一方、普段は気にしていないような、そのほかたくさんの、今も昔も変わらない(であろう)風景たちが、より確かなものとして迫ってきて、余計身に沁みます。
 
PS.どんなことが今も昔も変わらないのか、良かったら想像してみてください。


“be organic.”な世界、
共に創りましょう。

未来の地球と
子どもたちのために。

お問い合わせ