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育土、そのまえに。

微生物をいかす育土

育土って?

聞きなれない言葉だとおもうんですが、ちまたには、土づくりと言われてます。

でも、よくよく考えてみる「土ってつくれないよなー」と。

実際やるのは微生物とか小動物、作物さんたちなので、人間はそのお手伝い。環境を整えるだけ。

育てるというのも違うと思ってるけど、既存の言葉がないので、ベターな育土を使っておきます(笑)

 

新規就農する人なら、以前の農家さんが使っていた土地をかりることになります。前年度まで使っていた土地もあるし、また、長年放置されていた畑や田んぼもある。

また、慣行からオーガニックに切り替えようとか、もともと、有機農業や自然農法、自然栽培・・・

いろいろなタイプの自然系の農業を実践されていた方もいるかもしれません。

なんにせよ、まず、自分に与えられている土の状態を知るところから始めていきます。

■■ 土を知る

どんな土なのかな?

めざす土の状態に向って、どんな経路を通ろうかな?

その基礎の状態を把握するための基礎的な調査をします

■土地の使用履歴を聞く

もし、はじめて借りる土地であれば、以前の使用者がいればその方に、もしくは、近隣の農家さんがいれば、その方にできるだけ、その土地の履歴を聞きましょう。その地域には、適地適作があります。そういった情報を長年やってきた農家さんから聞けると、これからの栽培にとって有効な情報になります。

①どんな作物を育ててきたのか?

②どんな肥料を使ってきたのか?

③作物の出来はどうだったか? 病気の有無は?

④農薬や化学肥料などの使用履歴?

⑤水はけ・水もちなどの状態

物理性をしらべる

①棒をさしてやわらかさを確認    

②土壌の断面調査(畑の数箇所を1m掘り断面調査) 畑の数か所を掘ってみる。

 

※高低差があるなら、上と下は最低。または、道路際と中側とか、圃場整備などした場合は

場所によって下層土がちがったり、砕石がつまってたりする。

③団粒化の度合いをみる

※仮比重をしらべるとか、いろいろあります。ご自身で納得のいくだけやってみてください。

基本的には、上の三つは必須で確認。

        

 化学性をしらべる

①使用履歴の確認 どんな肥料などを使ってきたのか?どんな作物を育ててきたのか?

土壌診断による化学性の把握を行う。

手順:土壌のサンプリングをして、専門機関に診断を頼む。

※簡易診断はさけたほうが良い。土壌改良するときは、必ず、その土の緩衝能試験をしてから改良をかける

 最低限 PH 塩基バランス などの最低限の要素を整えておくと、微生物が住みやすい土 になるのと、作物の養分吸収を助けることもできるので、転換初期から収入にしていきたい際はお勧めします。

 

 生物性をしらべる

①使用履歴を聞く:どんな栽培をしてきたのか?どんなものを使って土作りをしてきたのか?

放置畑なら、放置されていた期間など

②土の状態や生き物の状態を観察:目に見える範囲でかまわないので、土にどんな生き物がいるかどうかを観察してみる

 

以上のことは、かならず、栽培に入る前の基礎情報として調べておくとよい。

また、地域の土は基本似ているところが多いので、一つずつしらべることで、データが蓄積し

再現性の高くなっていきます


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