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緑肥を利用した栽培④(根菜類編1)

緑肥を利用した栽培④

 

『緑肥利用による個別の作物栽培について(根菜類編)』

 

【根菜類】

基本的には緑肥だけで栽培できるようになるものが多い、比較的、緑肥を一作入れた後良品がとれる。

 

■にんじん 

 

【作型】 秋冬作

【使用緑肥】 えん麦

【おすすめ品種】 ヘイオーツ

【作付例①】:年一作、ヘイオーツを使った緑肥栽培

3月 ヘイオーツ播種⇒6月下旬~7月中旬 モア・耕起 ⇒太陽熱処理 ⇒ 播種

【一言メモ】

初年度及び、次年度、地力が足りないようならば、緑肥前に有機質肥料や堆肥などを使うといいでしょう。

炭素率高くすきこむなら、CN調整兼、初期の微生物の活性化をかねて米ぬか・ぼかしなどで調整してみてください。ヘイオーツがキタネグサレセンチュウを抑制してくれるので、非常にきれいな良品ができる。連作をかけることによって毎年、より作りやすく、秀品率が上がってくると思われます。水はけが悪いようであれば、サブソイラーや暗渠、明渠などもやるとより良くなる。

 

 

■だいこん

 

【作型】 秋冬作

【使用緑肥】 えん麦 ライムギ

【おすすめ品種】 ヘイオーツ R-007 など

【作付例①】

11月中旬~年内えん麦ORライムギ播種 播種時期が12月に入っているようならライムギを使う。基本、乳熟期まで引っ張ってすきこみ ⇒ 8月中旬~9月初旬大根播種 ⇒ 年内収穫 ⇒ 繰り返し

やせ地からのスタートなら堆肥などで緑肥がしっかり育つようにする。緑肥がしっかり生育できることが最低限の条件。

ヘイオーツは、キタネグサレセンチュウを減らしてくれるので、ダイコンの秀品率があがる。

また、黒マルチとの併用で、キスジノミハムシの害を減らすことができます。

 

■玉ねぎ 

 

【作型】 秋冬作

【使用緑肥】 えん麦 ソルゴー クリムソンクローバー

【おすすめ品種】 えん麦(ヘイオーツなど) ソルゴー(つちたろう・スーパーシュガーソルゴーなど) ライムギ(R-007)

【作付例①】

5月初旬 ソルゴー播種 ⇒8月中旬 モア・耕起 ⇒11月中旬~12月 玉ねぎ定植

【一言メモ】

ソルゴーのすきこみのタイミングがあまりに遅くなると、炭素率が上がり耕起の際に扱いにくくなることもある。出穂前にすきこむ。その後、えん麦をもう一回、播種して玉ねぎにつなげてもよい。

地力がない圃場であれば、ソルゴー前に堆肥などを施用。土の団粒化を進めるために、より炭素の投入するようであれば、ソルゴー播種前に、堆肥と炭素資材を入れておく。チッソ飢餓がおこらず、ソルゴーが育つように調整する。ソルゴーの根が投入した炭素資材に絡んで、玉ねぎの時には、糸状菌などが取り付いていれば、玉ねぎの栽培期間にも若干養分が供給されてくるのではないか。

また、コンパニオンプランツとしてクリムソンクローバを畝間に播種しても良いです。バンカープランツとして天敵の住処になります。アブラムシやスリップスの害から守ってくれます。空気中の窒素を固定し、生育を促進します。数年、連作して栽培が安定してくるとコンパニオンプランツも必要なくなくなると思います。

 

■にんにく

 

【作型】 秋作

【使用緑肥】 ソルゴー 

【おすすめ品種】 ソルゴー(つちたろう・スーパーシュガーソルゴーなど) 

【作付例①】

堆肥撒布 ⇒ 5月初旬 ソルゴー播種 ⇒ 8月中 ソルゴー モア・耕起 ⇒9月中旬~10月頃 ニンニク定植

【一言メモ】

5月 堆肥を事前に撒いておいた畑にソルゴー播種。できれば、事前に土壌診断をして、ある程度有効態リン酸がある土地のほうがニンニクはつくりやすい。

9月中旬ころにはニンニクの定植になるので、その4週間前くらいには、モアがけすきこみを行う。炭素率が高いようならば、ぼかしなどでCN調整。微生物の起爆剤として入れておく。あとは、この繰り返し。何年かこの作型を回していけばいくほど、ニンニクの秀品率が上がってくる。年一作だが、ニンニクの作期が長いのと単価が高いので、省力化技術としてもおすすめ。

 

 

■ジャガイモ

ヘイオーツは、ジャガイモのそうか病、キタネグサレセンチュウに対抗し、菌根菌も増やしてくれるので、収量、秀品率ともにあげてくれます。

また、他の有効な緑肥として、黒あざ病をへらしてくれるチャガラシ(辛神)、根腐れセンチュウの少ない圃場では、肥効、菌根菌を増やす意味でヘアリーベッチとひまわりなどがお勧め。

ここでは、主にイネ科のヘイオーツを使った栽培を紹介してみます。

 

【作型1】 春作

【使用緑肥】 えん麦

【おすすめ品種】 えん麦(ヘイオーツなど) 

【作付例①】

9月 ヘイオーツ播種  11月中旬~12月初旬 ヘイオーツすきこみ  2月下旬 ジャガイモ定植 7月 収穫

 

【作型2】 秋作

【使用緑肥】 えん麦

【おすすめ品種】 えん麦(ヘイオーツなど) ライムギ R-007

【作付例②】

9月 ジャガイモ定植 11月中旬~12月初旬 ジャガイモ収穫  11月下旬~12月初旬 ヘイオーツ R-007 播種

 

【作型3】 春作・秋作 連作体系

【使用緑肥】 えん麦 スーダングラス

【おすすめ品種】 えん麦(ヘイオーツなど) スーダングラス(ねまへらそう)

【作付例③】

9月 ヘイオーツ播種 ⇒ 11月中 モア・耕起 ⇒ 2月中~3月初旬~ ジャガイモ定植 ⇒ 6月中旬~7月 収穫 ⇒ 7月 スーダングラス⇒ 8月初中旬 スーダングラス すきこみ ⇒9月上中旬 定植 ⇒11月下旬収穫 ⇒11月下旬 ヘイオーツ播種  ⇒1月中旬~2月初旬 ヘイオーツすきこみ ⇒ ジャガイモ

【一言メモ】

緑肥を年2回入れて、そうか病や土壌病害を抑えながら連作をかけ作型を安定させていこうというアプローチ。冬場のヘイオーツの栽培期間が短いが、キタネグサレセンチュウ・そうか病の予防をかねて播種。